リモートワーク今昔
はじめに
当記事は Phone Appli Advent Calendar 2020 (Qiita) の担当として書いています。( ≪ prev | next ≫ )
Qiita で何か書けたらなぁと模索していたんですが、どうあがいてもポエムになってしまうので、もうブログを開設してそっちで書けばいいや!という感じで書き始めましたです。はい。
いずれも個人の経験と主観によるものですので、あしからず。
それではスタートです!
リモートワークの移り変わり
「リモートワーク(仮)期」は転職前の、「ひとりフルリモートワーク期」「リモートワーク奨励期」は今の職場の経験です。
いずれもウェブアプリケーションの開発が主たる生業でした。
リモートワーク(仮)期
日曜日に顧客が作業を行う際のヘルプデスク業務を自宅で行えるよう、上司が会社と交渉してもぎ取ったリモートワーク(仮)。
顧客からの連絡が来ない間は、ウェブアプリの開発を進めたりマニュアルを修正したりして過ごしていました。
平日のリモートワークは不可だったため「(仮)」としています。
- 開発環境など
- Eclipse、SourceTree、Git(社内サーバー)、Backlog
- コミュニケーションツール
-
- 社外:電話(携帯電話)、Eメール
- 社内:HipChat、Yammer(途中から MS Teams に切り替わった)
- リモートワークをして良かったこと
-
- 顧客からの電話にすぐ出られる。
(通勤中の電車の中で電話対応ができず申し訳なかった) - 仕事をしながら飲食ができる。
(休憩スペースに移動しないと飲食ができない職場だったため、そういった制約から開放されるのが嬉しかった) - 電車のダイヤを気にしないで良い。
(終電を逃すことがわかっている場合は自動車で通勤することになるのだが、そういった時の駐車場の確保など関連作業を行う必要もなくなり気が楽だった)
- 顧客からの電話にすぐ出られる。
- リモートワークをして困ったこと
-
- 土曜日に40分作業をするという局面があっても労働時間として計上されない。
(これは、うーん、色々とグレーゾーンな話かも) - リモートワーク反対派からのウケがすこぶる悪い。
(知らんがな)
- 土曜日に40分作業をするという局面があっても労働時間として計上されない。
ひとりフルリモートワーク期
転職に伴い、フルリモートワークを開始。
会社自体はリモートワーク環境が整っていましたが、フルリモートワークの人はゼロ人。(多分)
なんやかんやあって「フルリモートワークの人がいても良いのでは?」みたいな感じで働かせてもらえることになりました。
出勤頻度は月0〜2回でした。
- 開発環境など
- IntelliJ IDEA、SourceTree、GitHub、Backlog、Trello
- コミュニケーションツール
- Webex、Eメール
- リモートワークをして良かったこと
- 出勤時間がなくなったため、睡眠時間が増えた。家事に割ける時間や、まったりする時間も増えた。
- リモートワークをして困ったこと
-
- 出不精が加速した。ランチタイムに外食して気分転換を図ることも億劫になった。(そもそもランチする店が近所にない)
- 「私ができていなくて、出勤している人がやってくれている作業は、どれだけあるんだろう」と考え始めると、不安でたまらなくなる。
リモートワーク奨励期
COVID-19 の流行に伴い、リモートワークが奨励されるようになりました。
最後に出勤したのは ?
それ以降はずっと家で仕事をしています。
- 開発環境など
- IntelliJ IDEA、SourceTree、GitHub、Backlog、Jira、Trello
- コミュニケーションツール
- MS Teams、Webex、Slack
- リモートワークをして良かったこと
- 自分の意思で出勤・在宅を選択できてる満足感を得られる。
(衛生観念は個人差がありますので、自由度が高いとストレスなく仕事をできるのだなぁと感じました) - リモートワークをして困ったこと
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- 月に数回の出勤もしなくなったので、人間と会話したい欲求が溜まる。
- 会社に書類を郵送するという作業が増えた。
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ここ5年程がこの3つの期に分類されるのですが、開発環境の向上で働きやすくなったと感じたことは、少なくとも私の中ではありませんでした。
もしかしたら Redmine を使ったり Subversion を使ったりしていた頃にリモートワークを開始していたら、また感じ方も違ったのかもしれません。
リモートワークの注意点
私はフルリモートワークがハマったので良かったのですが、もちろん注意点もある訳で。
リモートワークへの移行が難しい(かもしれない)ケース
きっと、考え始めたらいくらでも難しいケースは上げられると思います。例えばこんな具合に。
- 受託開発を行っており、圧倒的に取引先の力が強く、契約書で作業場所を指定されている案件に携わっている。
- 仕事をする上でオシロスコープや試作機、サーバーなどが必要不可欠であり、それらの持ち運びが困難である。
- 見積作成や契約書作成にあたり、封印したり収入印紙を貼付したりして代表印の割印が必要になる--といった具合に、アナログな作業が強いられている。
- 自宅で仕事をすることで同居人の邪魔になってしまう(夜勤の人を起こしてしまう、など)。
ただ裏を返せば、案件以外の作業、人との会話が不要な作業であれば、リモートワークに移行可能な作業もあるはず。
そうなってくると、リモートワーク + α の組み合わせ技を作るなど、就業規則の改訂が必要になってくるかと思います。
(リモートワーク + 時短勤務、リモートワーク + フレックス制、みたいな)
これは--リモートワーク云々というよりも働き方改革とやらの範疇になってきそうです。
もしリモートワークをしたいけれども社内で反対にあっている、リモートワークしてもらいたいのに移行してくれない、という場合には「+ α」の部分に何が入るかを考えてみるのも一案かもです。
リモートワークはただの手段
リモートワークにしたからと言って、そんなに何かが大きくは変わらないのかなというのが率直な感想です。
- 仕事とプライベートが切り分けられなくなりませんか?
→案件によります。パソコンをシャットダウンしようが、チャットの通知を切ろうが、気になる時は気になる。 - リモートワークだと怠けてしまいませんか?
→出勤していたって怠けます。 - 太りますか?
→人によります。
この辺りの Q&A は割とリモートワークあるあるだと思うのですが、もう、その人の性格によるとしか言えないので、考えても答えは出ないかと。
出勤している時の気分転換は○○だけど、リモートワークの時に向いている気分転換は××、といった具合に、その場その場で自分が好ましいと思うやり方を模索していくしかないのではないでしょうか。
さいごに
案の定、とりとめのない散文になってしまった訳ですが、この1年でリモートワークを取り巻く環境が大きく変わってしまったので「あの時どうだったけ?」と5年後10年後に思い返せるように書き出してみました。
「開発環境の向上で働きやすくなったと感じたことは、少なくとも私の中ではありませんでした」とか書いていますが、近い将来、この辺の認識が変わる未来もあるのかも?
おまけ
ふと気になって、直近5〜6年程の電気料金を比較してみました。
フルリモートワークを始めて以降、確実に、でも少額だけ、料金が上がっていることがわかりました。
サラリーマンも家事按分とかできたらいいんですけどね。うーん。
凡例補足
- 一人暮し(30A)
- 「リモートワーク(仮)期」よりも前。在宅時間が著しく低かった頃。
- 二人暮し(40A)
- 「リモートワーク(仮)期」頃。二人暮しのため40A契約に変更。
- 二人+ペット
- 「リモートワーク(仮)期」頃。ペットを飼い始めたため終日エアコンが稼働するように。
- 二人+ペット+フルリモート
- 「ひとりフルリモートワーク期」及び「リモートワーク奨励期」。PC、サブディスプレイが終日稼働し、昼食などもすべて自宅で用意するように。